店主自己紹介
【匠の技】着物に貝がらを貼り付ける「螺鈿細工(らでんざいく)」についてのお話し
お着物の柄付けに関しての技法は様々ありますが
今回は螺鈿(らでん)について書いてみます。
そもそも螺鈿(らでん)ってなに?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、
簡単に申しますと貝殻の内側の『キラキラ』です
正確には貝がらの真珠層(しんじゅそう)を利用した装飾です。
※真珠層については私の頭の容量を超えますのでこちらをご覧ください
wikipedia-真珠層
ちなみに当店のレンタル着物では以下の様な内容です
(画像から詳細ページへ移動できます)
10013 ブラウン螺鈿正絹訪問着 袋帯フルセット
こちらは新入荷の訪問着です。
螺鈿の一般的な色合いですね。
とても上品に輝きます。
そしてこちらは当店で人気の作品。
左側の乳白色の花びらも螺鈿細工です。
(真珠の入ったアコヤ貝も貝殻を削ると
真珠と同じ色合いの螺鈿細工ができます。)
10062グレー薄藤色加賀友禅調正絹訪問着セット
この帯は私もとても気に入っています。
垂れ部分だけにワンポイントの飾りつけの袋帯です。
(中心は真珠です)
さて一般的に知られている螺鈿細工は
尾形光琳の国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」(やつはし まきえ らでん すずりばこ)
などがあります。
日本では奈良時代に唐から伝わったそうですが
元は紀元前ヨーロッパ室内装飾のモザイク文化における
「石のタイル」
「木の寄木」
「ガラスのステンドグラス」
などのひとつとして
貝殻を使った螺鈿細工があったそうです。
って思ってしいますよね。
そこで匠の技です。
一見、貝殻をただ薄くして貼り付けただけの様に見えますが、実は違います。
薄く加工した貝殻を和紙に貼り、
「貝が割れても形が崩れない状態」にします。
そしてその状態のまま下の和紙を裁断しないように
貝の部分のみ縦横に短冊状に切れ目を入れます。
(文章だけでは説明し辛い・・・)
こうする事で柔らかい着物の表面でも
螺鈿も合わせて曲がることが可能となります。
その後傷付いた螺鈿の表面を、
ヤスリで磨く作業を行うことで傷が消え輝きが戻ります
実際に作家さんの作業を拝見しましたが、
細かい作業にため息しか出ませんでした
そんな螺鈿のお着物は、
豪華さを強調する金とはまた異なる輝きを放ちます。
主役として、ゲストとして様々なシーンでさり気なく
ですが印象的にお着物姿が楽しめます
金彩や刺繍など素敵な装飾がありますが
螺鈿もとても奥深く魅力的な装飾ですね
結婚式 パーティ 七五三 お宮参り 入園式 卒園式
正絹訪問着 付け下げ 色無地のネットレンタルサービス
『kuwashi KIMONO RENTAL (クワシ着物レンタル)』
https://www.kuwashi.com/
PC スマートフォン 携帯対応
銀行振り込み クレジット各社利用可
◇往復送料無料(沖縄・一部離島除く)◇
◇足袋肌着草履バッグ含むフルセットサービス◇
◇帯・小物コーディネート変更無料◇