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レンタル訪問着は、自分らしく帯や小物のコーディネートを楽しもう
結婚式のお呼ばれや、お子様の入園式、卒園式、入学式、卒業式、七五三など
訪問着を着るタイミングは20代後半、30代、40代と多くなってきます。
いざ訪問着をレンタルしようにも馴染みが少ない為、
なんとなく着物のデザインだけを見てレンタルしてしまう方も多くいらっしゃいます。
お気に入りのお着物を選ぶだけでもとても楽しめますが、コーディネートを意識するだけで更にお着物姿が素敵になりますよ。
特に訪問着は帯や小物のコーディネートを変更するだけで、印象が大きく変わるのも特徴です。
折角の訪問着を着る機会ですので、ファッションとして是非お着物姿をお楽しみください。
レンタル訪問着のコーディネートポイント4つ
レンタル訪問着のコーディネートを組み合わせる際、
- 袋帯
- 帯締め、帯〆(おびじめ)
- 帯揚げ(おびあげ)
- 重ね衿、伊達衿(かさねえり、だてえり)
上記の4つを組み合わせることで、様々な印象のお着物姿を作り出すことが可能です。
但し、全部を組み合わせパターンを検討すると、どなたでも混乱してしまいます。
まずは袋帯を優先的に選び、それに合わせてその他の小物を選ぶとスムーズです。
ちなみに、たった一枚の着物でも帯を変えていくだけで永く様々な着姿を楽しめる「着物一つに帯三本」という言葉もあるほどです。
それぞれのアイテムの説明は以下の通りになります。
袋帯
金糸銀糸などの帯でフォーマル感を強めたり、
織り柄、染、絞りなどおしゃれ感を入れたものも人気。
身体の中心にある帯を変えるだけで、着物ごと着替えた位印象が変わります。
結婚式のご親族などの場合は留袖などにも使われる金糸の多いデザインをご利用されますが、
それ以外の場合はそこまでこだわらずおしゃれ感のある袋帯(通称:洒落袋帯)で全く問題ありません。
帯結びはお太鼓結び(二重太鼓)が基本ですが、
未婚の方で振袖に近い華やかさを出したい際に
長尺の袋帯を使用して変わり結びをすることもできます。
『10081 ライトグリーン螺鈿正絹訪問着 染袋帯フルセット【身長159~174cm】』
帯締め、帯〆(おびじめ)
着崩れを防ぐ為の道具であると共に、目立つお洒落のポイントとして大切なアイテムです。
帯の上に一本結ぶ帯締めは袋帯と同様身体の中心に有る為、
コーディネートが成功すると
遠くから訪問着姿を見られてもとても素敵に映ります。
着物と帯の印象が弱い組み合わせでも、効かせ色を締めるだけで全身のセンスが向上します。
また、「帯留め(おびどめ)」など帯飾りを付けるコーディネートは
若干カジュアル寄りの格にはなりますが、
全体が上品にまとまる様なアイテムでしたら是非おすすめです。
『10019 コーラルピンク地紋正絹訪問着袋帯セット【身長158cm~173cm】』
画像のレンタル着物の詳細(イエロー)
『10034 ライトイエローぼかし正絹色無地フルセット【身長155cm~170cm】』
帯揚げ(おびあげ)
その両端部分を胸元で結び、帯の中にしまう一枚の布です。
お振袖に比べて見える面積は少ないですが、 「重ね衿」「帯締め」同様に重要です。
正面のお着物姿を見た場合に、印象はそれほど多く出ませんが画像の様に横からよく見えます。
お着物姿は意外と後ろ姿を多く見られます。
帯や訪問着の柄なども、後ろ姿が美しくなる配置がなされていますので
合わせて目立つ帯揚げのコーディネートも重要となります。
『10026 グリーン×ベージュぼかし正絹訪問着袋帯セット【身長145cm~160cm】』
重ね衿、伊達衿(かさねえり、だてえり)
付けることで着物を重ね着している印象になる為
フォーマル着物として訪問着や色無地などを着用する際には使用するアイテムです。
お顔に一番近い位置にある重ね衿は、
・濃い色を挿してお顔を引き締めたり
・淡い色を挿してお着物の柄の印象を強めたり
とお着物とご自身の顔色との調整を取ることもできます。
「肌が地黒だから淡い(明るい)着物は似合わない・・・」と悩まれる方でも、
重ね衿のコーディネート次第で素敵に着こなすことも可能です。
『10018ライトベージュ加賀友禅調正絹訪問着袋帯セット【身長151cm~166cm】』
画像のレンタル着物の詳細(ゴールド)
『10029 パールゴールド七宝地紋正絹訪問着袋帯セット【身長148cm~163cm】』
レンタル訪問着の小物コーディネートに迷った時のコツは2つだけ
帯は印象がはっきりと出るため、比較的お好みの品を選びやすいですが
小物( 「帯締め」「帯揚げ」「重ね衿」 )選びは難しく感じる方もいらっしゃいます。
その様な時のコツは以下の2つを守るだけで綺麗なコーディネートが完成します。
① 小物の色は「訪問着」か「袋帯」の柄の中に入っている「色」から拾う
② 「帯締め」「帯揚げ」「重ね衿」の内2点以上を同系統の色にする
これだけです。
ここまでの参考画像でもそうですが、
当店のお着物コーディネートはほぼこの方法で行っています。
理由は
- 相手の目線の誘導
- 主役は着物ではなくあなたのお顔
という点に重きを置いているからです。
また、柄のほんの少しの部分にだけ使われている色でも構いません。
訪問着のトータルコーディネートで相手の目線を誘導
フォーマル着物と普段着の着物の用途の違いは、
改まったご挨拶を行うかどうかにあります。
その上で訪問着のコーディネートを行う際に一番大切な考えとして
「相手の目線」があります。
ご挨拶する方の目線を考えた際に(ご挨拶する以前に遠目からあなたの着物姿を見られていることも充分あります)
まず訪問着の場合はお膝の柄または帯が目立ちます。
しかしそこにバラバラの小物コーディネートでは
相手の目線を散らしてしまい
折角の素敵な着物でも魅力は半減してしまいます。
トータルコーディネートを行い、
着物→帯締め→帯揚げ→重ね衿
の同系色の縦のラインを作ってあげると
相手の目線が自然と上に上がってきます。
主役は着物ではなくあなたのお顔
なぜ相手の目線を散らしてはいけないかというと
お着物姿の主役は着物ではなく着ているあなたのお顔だからです。
お着物だけに目線が集中してしまうと、
ご覧になられた方の印象や記憶に
お着物はあってもあなたのお顔は弱くなってしまいます。
「素敵な着物ですね」と「素敵な着物姿ですね」
では一文字違うだけで実際歓びは大きく異なります。
是非上記のポイント2つを活用してお着物姿を楽しんでください。
まとめ 『 着物に着せられているのではなく着物を着こなす 』
以上がお勧めのレンタル訪問着コーディネートのコツです。
しかし全てがこれに当てはまる訳ではなく、
「外す」というあえて使われない色を持ってきて印象付ける方法もあります。
着物は自由ですし更に奥も深いので
今回は一番正確に全身のコーディネートが完成する方法をご案内しました。
当店を通してお着物を着る楽しさと選ぶ楽しさを満喫していただけますと幸いです。
クワシ着物レンタルでは、お着物ご利用の際の様々なご相談に対応しております。 七五三や黒留袖のレンタルも扱っておりますのでフォーマルお着物に関しますことはショップページのお問合せフォームからお気軽にご連絡ください。